成功したいひよっこビジネスマンが頑張る話《日々のPDCAを回す》

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お金の歴史と通貨の役割 最初期から考える兌換通貨は古代からあった

お金というもの。

今は現金すら不要になり、データつまり権利として存在していると書いたが、そもそもなぜお金というシステムが生まれたのかという点を一度立ち止まって考えてみたいと思っていたので、ここでまとめてみようと思う。

 

≪物々交換≫

まだお金というものや概念が存在しなかった時代においては、モノ同士を交換することによって経済が成立していた。ここでいうモノとは魚や肉などの物質的な物や労働までを含めたモノそのものを指す。ここにおいて、自己と他者の所有の概念とそれらを交換するということで価値という概念が生じたと考える事ができる。この行為によって、人類にとって初めて経済が生じたと言える。

この物物交換においては、価値の程度が同じであることが求められる。その時偶然に交換に値するものを所有していればいいが、その価値が低すぎても逆に高すぎたとしても双方が納得した交換を行うことは難しい。それが双方にとってメリットのある形だとしてもである。

 

そこで、価値を保存し分割できる存在として生じたのが貨幣である。

 

つまり、この時から権利の分割と地理的・時間的な保存という役割を持っていたということが言える。

 

≪物品貨幣≫

貨幣という存在を流通させるにあたって、その価値を分割して互いに交換出来るモノを選定する必要があった。

 

◆自然貨幣

当初においては、貝殻や骨などの、自然のものを素材とした貨幣が使われるようになった。それらを権威づけていたものは宗教や呪術であり、実際にそれらのものに価値があった訳ではないため、ある意味現在の不換紙幣に近い存在であるということが言える。しかし、自然にあるものなので、偽造可能な紙幣と同じ程度に貨幣そのものに価値はなく、通貨として使用する意味はあまりなかったと思われる。

◆商品貨幣

上記のような自然貨幣の後には布や加工品などの商品が貨幣として使われるようになった。これはその商品貨幣そのものに価値があるという意味において兌換紙幣と同じような意味合いがあったということが言える。

これらの商品貨幣はよりそのものの価値が変化しづらく、持ち運び可能、保存可能なものに置き換わっていく。それが金属貨幣である。

 

≪金属貨幣≫

商品貨幣の延長として金属貨幣が生じた。金属自体に希少性という価値を認める事ができるため、ある種の兌換紙幣としての商品貨幣の最たるものとして金属貨幣が使われるようになった。これは金属が持ち運びしやすく保存しやすいという性質に依るものが大きい。

 

この金属貨幣の分類を二つのフェイズに分ける事ができる。

 

◆秤量貨幣(ひょうりょうかへい)

まず、商品貨幣としての性質を残す秤量貨幣が使われました。

これはまさしく金属そのものの価値を交換する商品貨幣として機能していたということが言え、その重さや量をそのまま価値として交換するという方法が採用されていた。

この場合、大きな価値のモノを手に入れる場合にはそれ相応の重さの金属を用意する必要があり、単純な商品貨幣よりは便利だとは言え、構造的に考えれば同じ問題が生じていた。

 

◆鋳造貨幣(ちゅうぞうかへい)

 

そこで、金属であることは同じだが、その金属に特別な意味を持たせることによって一定の量で大きな価値を交換出来るようになった。一定の量の金属と交換出来る兌換的な金属に権威付けをすることによって交換や保存がより円滑になった。

この時点において、意味だけを考えれば金属である必要はなく、実際には紙切れなどでも同じ意味を生じたと思われるが、その点は兌換の約束に対しての信用がまだ充分でなかったために、その約束が崩壊しても一定程度の価値が担保される形で運用がされたと考えられる。

≪兌換紙幣(だかんしへい)≫

もうすでに兌換紙幣的な考え方は兌換紙幣が生じる相当前から当然のごとく運用されていたと考えられる。ここまで書いたように、兌換「紙幣」ではなく兌換「通貨」だったということである。兌換通貨であると考えれば、それこそ最初期の貝殻や石すらも兌換通貨だったと言えるだろう。

 

ここから兌換「紙幣」に転換したことに、通貨という考え方の成熟と集権的な社会の拡大を見いだす事が出来る。この点において、通貨そのものの進化という点もあるが通貨が単独で進化したというよりは社会の要請として通貨が形を変えたということが言えるだろう。

 

これは現代の通貨レス化にも言える事であり、通貨自体を起点として変化するというよりも社会が通貨に何を求めているかによって通貨の形が変わったということが言えるだろう。

 

 

金本位制の採用と円の制定

 

まず、兌換紙幣を発行するにあたってはその紙幣と交換する絶対的な価値が必要である。その絶対的な価値として金を置いた。(この金を価値とするという考え方についても考察する必要がある。つまり、なぜ金に価値があるのかについて)

ここで、金を本位貨幣(通貨価値の基準)として紙幣を発行した。これは中央銀行が、発行した紙幣と同じ価値つまり同額の金を常時保管し、どの時点においても金と紙幣との兌換を保証するというものである。

「このように、発行者の信用で、同額の金貨や銀貨に交換することを約束した紙幣のことを兌換紙幣ということができる。」というのがよくある説明だが、これは少し違う。

この時に信用をされているのは銀行ではなく、「金」である。(信用という言葉の定義は別として)つまり、中央銀行はまさに金をたくさん持っているというその事実のみにおいて信用が生じていた。

 

このときに置いても、信用されているのは金であり、金属の交換というフェイズから本質が変わっていないことが非常に興味深い。

つまり、金属に価値があると置きそれらと交換可能だからこそ紙幣に価値があった。

 

その金属は物物交換のなかで保存可能であったから選択されたツールであったことも合わせて押さえておきたい。

 

あくまで物物交換を円滑に行うためのツールとして金属、兌換通貨、兌換紙幣が生じているのである。

 

金属を兌換紙幣の本位として置く事が出来たということは、多くの人が少なくともその当時においては金属を得る事が出来ればそれが交換可能な価値そのものと考えていたということが言え、金属には特別な価値があったという見方もできる。

 

その後、兌換すら停止され現在の現金のような不換紙幣へと変化していくこととなる。

 

ここである意味、実質的に信用が金属の手を離れて歩き始めたとも言えないだろうか。

 

 

 

≪不換紙幣(ふかんしへい)≫

 

不換紙幣とは、管理通貨制度(国が通貨の流通量を管理調節する制度)の下で発行される、金貨との交換を保証しない紙幣のことを指す。つまり、これまでのように金を準備しておりその価値と最終的に交換可能であるという信用によって存在していたシステムが、本質的に物物交換すら不可能なモノが価値を持って流通し始めたのである。これは国の信用で流通するお金であることから、信用貨幣とも呼ばれるようになる。

管理通貨制度への移行は、時代の趨勢であると言うことができる。経済が急速に発展すると、金の生産量が追いつかなくなり、金本位制を保持することが難しくなるからである。

つまり、ここでも貨幣そのものの理由によって通貨が進化した訳ではなく、単純に通貨の発行量に対して金の保有が追いつかないから止めたというだけの話である。

 

本来、その時点で兌換紙幣の制度は崩壊してもおかしくはなかったのであるが、交換不能となってもその貨幣制度は存続した。

政府が保証するとは言っても、何を保証するのか。いまの貨幣制度が崩壊する時にその信用を与えている政府は機能するのか。

そうであるとするならば、今の貨幣は何を根拠に信用を得ているのか。誰がその信用を維持させようとしているのか。

 

この記事では書ききれないので、続編を書きたいと思う。